令和8(2026)年度のスタートにあたり、学園を代表して、ご挨拶申し上げます。
学園が教育研究活動に邁進できておりますのも、皆さまの日頃からの多大なるご理解とご支援の賜物と、深く感謝いたしております。
さて、昨今は世界情勢が混迷を極め、他方でAIをはじめとする技術革新により、日常は目まぐるしく姿を変え、私たちはかつてない激動の時代の真っ只中にあります。教育の在り方もまた、従来の知識詰め込み型教育から、自ら問いを立て、答えを見出す「探究型学習」へと、その姿を大きく変容しました。
効率性や合理性が最優先され、将来の予測が困難な現代社会だからこそ、今、私たちは「人間形成」という教育の原点に立ち返る必要があると考えております。
「人として」真(まこと)を考え、「人として」他者を思いやり、「人として」言葉を紡ぐ――。
これらは人間の根幹であり、いかに技術が進歩しようとも、決して代替されることのない領域ではないでしょうか。いつの時代も社会を創り、動かすのは「人間」であるという揺るぎない信念のもと、私たちは次代を担う人材の育成に全力を注いでまいる所存です。
令和11(2029)年、学園は創立100周年を迎えます。この大きな節目を前に、温故知新として、建学の精神である「全人教育」のもと、先人たちが築き上げた文化を継承しながら、「人間を人間らしく育む教育」を具現化し、これからの社会の問いに対し、答えを見出してまいります。
こうした教育の志は、学園内にとどまるものではありません。私たちは学園の持つ資源を最大限に活かし、地域社会を足元から支える存在でありたいと願っております。その実践として、今年度は子育て親子の皆さまが交流できる場所「大阪国際学園 子育て支援センター」を設置いたしました。学園が培ってきた教育・研究の力を地域へと直接還元することで、次代を担う人材の育成のみならず、地域社会の確かな支えとなるよう精進してまいります。
一人ひとりの命が輝く未来を、皆さまと共に。
今後とも変わらぬご支援、ご鞭撻を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
学校法人 大阪国際学園
理事長 奥田 吾朗