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100周年へ向けてスタート
大阪国際学園創立90周年記念式典・祝賀会開く

 大阪国際学園の創立90周年記念式典・祝賀会が11月24日(日)、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で開かれた。朝から陽光が降り注ぐ小春日和に恵まれ、午前中の式典では、特別来賓40人を含む約600人が祝福、来賓のあいさつなどはなく、学園設置校の園児、生徒、学生の演奏や、学園で学ぶ思いを語るプレゼンテーションを中心に進められ、100周年へ向けての一歩を踏み出した。
 午前11時から3階ロイヤルホールで始まった式典は、最初に近藤未生大阪府私学課長、西端勝樹守口市長、平沼和彦京都府南山城村長、石井茂大阪私立短期大学協会長、池田博之関西経済同友会代表幹事ら来賓を紹介。
 中央が客席に張り出したセンターステージで、大和田中・高校吹奏楽部の12人が、烏帽子姿で雅楽「越天楽」(えてんらく)を演奏。笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛と太鼓が優雅な日本古来の音色を漂わせた。大和田幼稚園児30人が黒のTシャツに緑のショートパンツ、赤、黄、青のリストバンドをして両手で太鼓をたたき、「エンヤサー」「ヨイヤサー」とお祝い気分を盛り上げた。
 90年の歴史を5分のDVDにまとめた「90年の歩み」が放映されたあと、大和田中学校、滝井高校、大和田高校、大阪国際大学短期大学部、大阪国際大学の生徒、学生が学園を選んだ理由や、学園で学んでいること、将来の夢などについてそれぞれの思いを紹介した。
 大和田中学の浅川陽輝、池田匠冴、根矢樹さんの3人はともにコンピュータ部で、それぞれの趣味の鉄道、宇宙物理、プログラマーへの関心について話した。滝井高校の杉森月音、園部舞さんは、悩んでいる人を助けることや、人を幸せにすることへの取り組みについて紹介した。
大和田高校の浪本一光、米倉裕亮さんは、海外へ興味を持つようになった体験を英語で話し合い、地球社会の一員として新たな価値観を創り出したいと話した。短期大学の濱本茉宏、滝本桃佳さんは、食を通じてや保育での取り組みを紹介。国際大学の田村愛香さんは、女性として輝ける方向について語った。また、国際大学の岸川智耶さんもイギリスへ留学して得た体験をもとに「多様な文化体験をして、個人と個人を結ぶ人材になりたい」と結んだ。
 学生のプレゼンテーションを受けて、奥田吾朗理事長は、集まった人たちとの「ご縁に感謝する」と話したうえで「これからも人々が必要とする人材を育てていきたい」と話し、学園90年誌で、これから必要とされる人材について、「若手の文化、経済界のリーダーに座談会で提案いただいている」と紹介した。
 最後に滝井高校の軽音楽部21人、ダンス部16人が舞台いっぱいにパフォーマンスを披露して、式典を終えた。式典会場に入れない人のために、大型スクリーンのビデオで会場の様子がラウンジで放映された。
 午後1時すぎから会場を「光琳の間」に移し、祝賀会。大和田中・高校、滝井高校、大阪国際大学短期大学部、大阪国際大学の約80人の合同ブラスバンドが朝倉洋大阪国際大学短期大学部教授の指揮で「春の猟犬」「よさこいソーラン節」を演奏。花村公生大阪国際学園法人本部事務局長が謝礼を述べ、滝井高校で「礼法」を指導している小笠原流礼法宗家本部の小笠原敬承斎宗家が乾杯の音頭を執り、宴が始まった。会場では、各所で懇談の輪が広がった。
 また、ホテルのラウンジ・ホワイエでは、学園の各設置校を紹介する資料が展示され、式典が始まる前に多くの人が見学していた。 

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